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【読書】終物語

読書

 

終物語 (上) (講談社BOX)

終物語 (上) (講談社BOX)

 

 

終物語 中 (講談社BOX)

終物語 中 (講談社BOX)

 

 

終物語 (下) (講談社BOX)

終物語 (下) (講談社BOX)

 

 

 購入から二年、ようやくここまで辿り着いた。終物語三部作、やっとこさ読んだよ。物語シリーズファイナルシーズンは出揃ってから読み始めよう、そんな考えを抱いたのがそもそもの間違いだったらしい。まぁこういうものって勢いで読まないと積むよね。

 結局大方の読者の予想通り、ファイナルシーズンで物語シリーズの刊行が終わることはなく、今もオフシーズンと銘打った新たな作品が出ているそうだけれど、私が買ったのは続終物語まで。正直ついていくのに疲れたってのがある。だって講談社BOXでかいし高いんだもの。

 このたび電子書籍化が決まり、続々と配信されてるってことで、これを機に、スペース的に幅をとる本は処分して気に入ったのだけ電子で買いなおそうプロジェクトを開始。そんなわけで重い腰とページをめくる指を動かしてまずはこいつらを読んだわけなのさ。

 続の方はまだ読んでないんだけど、終の時点で、正直ここまで風呂敷広げた話をよく綺麗にまとめられたなって思った。これは前から感じていたことだけれど、この著者は伏線ではなかっただろうところを伏線にしてしまう能力に秀でているよね。そういうのは連載漫画家には必要なものだーって話を以前どこかで聞いたことがあるけど、となるとこの著者はやっぱり連作モノが得意なんだと思う。

 なんやかんや青春時代といわれる年頃は、このシリーズの新刊を楽しみにしていたし、わざわざフラゲしてまで買ってその日のうちに読むなんていうことをしてたわけで。西尾維新はそういうことをする数少ない作家のひとりだった。そんなシリーズが完結を迎えるというのは、虚無感と一抹の寂しさを感じるものであり、逆に長期シリーズ嫌いの身としては嬉しくもあったりしてる。そんな複雑な気持ちは、つまるところ、二年前から置き去りにしてきた終物語をようやく読み、阿良々木暦の青春が終わる瞬間を見せつけられたことによって、自身の青春というものも既に終わっていたんだなって思い知らされた、もしくは再確認させられた読後感から生じているんだと思う。

 良くも悪くも長く生き過ぎているんだってもうこの時点で言いたい気分である。