【読書】リスを実装する

 

 つい先日、Kindle Unlimitedという定額で対象の電子書籍が読み放題ってサービスが始まった。一応存在はサービスイン前から知っていたけど、どうせろくな書籍がないだろうと思ってスルーのつもりでいたのに、いざ始まってみればそこそこのラインナップ。読みたいものが軽く見ただけで30冊はあったので早速加入。

 この本はKindle Singleというもの(レーベル?)のひとつで、Kindleというサービスが独占で扱っている短編。かなり内容は少ないけど、値段はたしか100円ちょっと。さらっと読むにはちょうどいいバランスだと思う。

 で、そのKindle Singleにはいくつか気になる作品があって、そのうち買わなきゃなと思ってたんだけど、なんとKindle Unlimitedの対象に選ばれてる! 読まなきゃと思い、一冊目。「リスを実装する」。

 作家円城塔氏は、私が高校生のとき、虐殺器官を読み伊藤計劃氏を知ったのとほぼ同時に知った作家である。当時読んだ虐殺器官が、それはもう素晴らしいSFであり、エンターテインメントであり、とてつもない衝撃だった。そのときSFに対するモチベーションが湧いてきて、ちょうど伊藤計劃氏と双璧を成すがごとく売り出されていた円城塔氏に手を出した。

 なぜか、当時一番売り出されていた「Self-Reference ENGINE」ではなく、「Boy's Surface」を買って読んだわけだけど、これがもうある種難解で・・・。読みながら何度も寝落ちしてしまうほどに。

 とにかくそれでこの作家には苦手意識があったんだけど、ときたま「そろそろ自分も円城ワールドを楽しめるくらいには成熟したのではないか」みたいな気持ちになって別の作品を読んだりしていた。でも結局入り込めずに今に至る。

 そして今回の「リスを実装する」。これもまた同じ結果となるのだった。