読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【オーディオ】Estron linum BaXとCampfire Audio Orion購入

 イヤホンの話。

 つい先日、愛用しているWestoneのW60を、通算四度目のリケーブルしてやろうと思い、某専門店に行った。目的は、極細と音質を兼ね備えたEstron linum BaX。以前Estron linum musicを使っていたこともあり、そのとき満足度が高かったので、試聴も必要ないだろうってことで、軽く気になっていたイヤホンを試聴し、レジにBaXを買いに行った。そして店を出たとき私の手にはCampfire AudioのシングルBA機Orionが・・・。おそらくだが敵のスタンド攻撃を受けていたと思われる。

f:id:grotesque34:20160603101011j:plain

 ケースは紙製。おそらくハンドメイドかな。高級イヤホン(といっても4万だが)では珍しくとてもコンパクトなパッケージデザイン。オシャレだし、個人的には非常に気に入っている。

f:id:grotesque34:20160603101338j:plain

 Orionは、初期の方のロットではALOの27000円ほどするケーブルが付属していたらしい(4万のイヤホンを買うと27000円のケーブルと革ケース、それとお高いコンプライチップがついてくるんだからそりゃあ話題になった)けど、たしか2月くらいにそこらへん変更があってケーブルが変わったはず。そのとき付属ケースも革製から、この写真の材質に変わったらしいし、おそらくこのケーブルは変更後かな。変更後がどの程度の価格帯にあるのかは知らない。私は爪とかで傷跡が残りやすいという理由から、ケースは革でなくてよかったと思うし、ケーブルも変更前のは知らないけれど、付属してきたものは、やわらかくしなやかでタッチノイズがあまりないので、このタイミングで買えて良かったと思っている。やはりあくまでもポータブルであるという都合上、音質よりタッチノイズの少なさなどが重要だと思うんだ。

 結局軽い気持ちで試聴したのがいけなかったのだ。以前finalのシングルBAであるHeavenシリーズを試聴したとき、その悪い意味でのシングルBAらしさに、「あぁ、シングルBAってこんなもんか」と思ってしまったのもいけなかった。BAはどうしても出し切れる音の幅が少ないので、必然、いわゆるかまぼこといわれる音になりがちで、Heavenもそうだったし、適当に試聴した他のシングルBA機もその傾向にあった(まぁ試聴に使ったDAPが個人的には高域が伸びきらないZX2であることもあったかもしれない)。

 もちろんOrionも他のBA機と変わらず高域は伸びきる印象は受けなかったし、普段W60で聴きなれているので、低域の情報量も少ないなと思ったりしたのだけれど、しかしボーカルの鳴りと金物楽器の切れ味はW60にはなかったものだった。特に耳に刺さるようなシャリっとした金物の音は、傾向的にどうあがいてもW60では出せない音で(むしろそれは長所なんだけど)、たまに聴きたくなることがあった。ということで、デザインも気に入っていたけど、それ以上に音に一目惚れしてOrionの購入に至ったわけだ。

 同時にW60のためにEstron linum BaXも買ったので(しかもとんでもなく音が好みにステップアップしたので)、なんやかんやW60の方も聴いているけど、そろそろOrionもある程度聴いたはず。最初より音が刺さらなくなってきたような。特徴のチューブレス設計だとかは適当に各自調べていただいて、ここでは軽く聴いた感想を書く。DAPはZX2。ついでにBax W60でも何曲か聴いてみる。

 Orion

 →Pia-no-jaC←組曲『』。44.1kHz/16bit。リファレンスでよく聴く曲。適当に選んだ曲だけど、思いのほかOrironと相性がいいかも。ピアノがとても鮮やかに鳴る。聴いてて思わずリズムを取りたくなる感じ。この曲だとあまりかまぼこ感ないような気がする。

 DEPAPEPEのSTART。44.1kHz/16bit。これはよく聴く。最初からわかるけどこれも相性がいい。アコースティックギターのデュオが右と左で気持ちよく響く。音の芯も適度に太い。シングルBAである以上出せる情報量は限られているので、音が少ない方がいいな。

 lynch.BEAST。44.1kHz/16bit。こういう情報量の多い曲はちょっと物足りなさがある。ただドラムのハリは結構ある。ただ解像感はそうでもない。目立つのはボーカルの次にドラム。エレキはそこまで前に来ない。

 シナリオアート、レムファクション。44.1kHz/16bit。女性と男性の二重ボーカル。この曲は微妙かな。サビでバックの音がボーカルに埋もれている気がする。逆にほぼボーカルのみのパートとかはとても映える。やっぱり情報量での差異か。

 みみめめMIMI。チョコレート革命。96kHz/24bit。ボーカルがやや刺さっているような。楽しいけどやはり聴き疲れする。ただ、w60を使っていて求めたのはこの刺さり。

 LUNA、願い。44.1kHz/24bit。音の少ないバラード。ZX2だからホワイトノイズ乗るなぁ。音が鳴ってると気にしないけど。こうしてみるとW60が全然ホワイトノイズ少ないことに気が付く。この曲はサビで耳の近くでストリングスが鳴っているのがとてもいい曲なんだけど、Orionだとやや遠くで鳴ってる。逆に金物の響きは近くなっていて、秀逸だと感じる。ZX2に入れてないけど、スカパラの音源なんか合うんじゃないか。シンバルやハイハットが目立つ曲をこれで聴いてみたい。

 W60 BaX

 →Pia-no-jaC←組曲『』。44.1kHz/16bit。最初に思うのは音場が広いなってこと。音の立ち上がりが上品。というかピアノがエロい。音がこう、丸いような、優しい鳴り方をする。曲の途中で左右に音が行ったり来たりする箇所があるけど、思わず息を止めてしまう。やっぱりジャズに合うなー。ただ迫力はOrionの方がある。やっぱり低域が緩いのでどうしてもしっとりとした音になりがちなんだな、Orionと比べたから確信できた。

 DEPAPEPEのSTART。44.1kHz/16bit。やっぱり見晴らしがいい。ていうか、値段が三倍違うので比べることじゃないけど、情報量が段違い。あの小さいハウジングに細いステムでどうやってこれを実現しているんだ・・・。

 lynch.BEAST。44.1kHz/16bit。やっぱりドラムが緩い。情報量はあるけど、ドラムにハリがなく、なんとなく籠った印象。もう少しゴリゴリエレキが来る曲なら話は変わってくるな。

 シナリオアート、レムファクション。44.1kHz/16bit。ロック系がいまいちだというところがよくわかる。ロックというかドラムが・・・。

 みみめめMIMI。チョコレート革命。96kHz/24bit。ぶっちゃけこれは毎日聴いていたので、明確に純正ケーブル時のW60との違いがわかる。純正のときはこんなにベースが鳴っていなかった。今でも控えめだけど、もう少しボーカルに埋もれていた。Orionと比べると、ボーカルがやや刺さってた箇所もまったく刺さらない。いいことである反面、場合によっては悪いことでもある。

 LUNA、願い。44.1kHz/24bit。Orionはボーカルが一番目立っていたけど、W60は伴奏とボーカルがほぼ横ばい。あぁ、しかしこの曲めちゃくちゃ良い。W60はこういうのが合うんですね。ロックよりバラード。聴いてて思わずにやける。

 一年半調教されたというのもあるかな、比べたら明らかにW60のが好み。価格が違うしドライバーユニット数も違うというのもあるけど、とても優しい暖かい音で鳴らすイヤホン。ずっと聴いていたい音。でもOrionはW60とは違う路線(だと思う)なので使い分けできる。というかそれを知ったから買ったんだけど。今回は適当にしか聴かなかったので、今後使ってて気付いたことがあったらまた書きます。