【読書】χの悲劇

 

χの悲劇 (講談社ノベルス)

χの悲劇 (講談社ノベルス)

 

  長い間追いかけてきたGシリーズも、ついに残すところ三冊。後期三部作の幕開け「χの悲劇」、ついに発売。ちなみに、エックスではなくカイだ。実は今回、前作の「キウイγは時計仕掛け」から二年半経ってることに購入してから気付き、たいへん驚いた。なんとなく、そんなに間隔空いた気はしなかったんだよなぁ。α→βのときは気持ち長かったのに(アレは4年だったけど)。もう数年待つことはそこまで苦でなくなっているらしい。これもりすか4や月姫リメイクで鍛えられたものだと思うと感謝感激・・・なわけねえ早く出せ。

 閑話休題。けれども、何年でも待てるようになったとはいえ、楽しみであることに違いはない。こういうものは集中して一度に読んでしまいたいので、今日、カフェに篭って一気に読破した。そして訪れる切なさと多大なる驚愕。漫画家は伏線を考える仕事だ、みたいなのを以前どこかで見た覚えがあるけれど、これも果たしてそうなのだろうか。すべてがはじまったとき、同時に、すべての終わりが決まっていたのだろうか。約20年の重みが、すべてここで集約したといってもいい。乱暴な言い方をしてしまえば、壮大なファンサービスだ。正直な話、今までのGシリーズは、お世辞にもミステリとして良作ではなく、話も尻切れトンボで、単体として読むにはまったく適さない構成をしていた。だがその9冊を読んできてよかったと、「χ」を読み終わったころにはそう思っているだろう。ワタシ、トテモ感動シテイマス。オーケイ? シリーズは残り2冊、判明した文字は「ψ」「ω」、今から非常に楽しみなのだ。

 蛇足。ぶっちゃけ、広大なこのネットの海の端の端にかろうじて存在しているみたいなこのブログに訪れる人で、森作品をあらかた読んでいるってのはいないと思われるけれど、たまたま迷い込んだ人に言っておく。S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季四部作、Xシリーズ、百年シリーズ、Wシリーズ、そしてGシリーズを読んできたそこのあなた。悪いことは言わない。「χ」を読むんだ(ダイレクトマーケティング)。

 そして未読のきみ。もし根気とやる気と元気があるのならば、ぜひ文庫本換算で40冊くらいあるだろうシリーズ群を読破してみてくれ。つい先日アニメ化やドラマ化もしたし、旬だぞ!(やや遅い)。